海辺のポスト 2021-05-24 23:36:07 |
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打ち捨てられた夢の残骸に、
聴き覚えのない詩を見つけた。
でも、それは、いつか聴いたような、
苦しそうな音で鳴っていた。
手を伸ばせど、
波のように揺らめいて、
足を止めれば、
呑まれ沈んでゆく。
足のつかぬ水底で息を、
まだ息を、止めることができない。
音の聴こえない水の中、
あなたの吐いた泡を見つけて、
僕はまた、ひとつ息をする。
あなたの詩を、歌っている。
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