とうらぶらぶさん 2021-05-14 21:11:38 |
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( 力は微力と言えど、審神者と言うものは彼女のように本来こうあるべきなのだろうか。他に本丸があり、他にも審神者が居る事は薄々知っていたが、見たこともなければ噂のようなものも殆ど聞いたこともなく、長い間自分たちにとっては"あの審神者"が本物で。肉体を与えられ、閉鎖された空間で己らは何年も過ごして、審神者の強い力でねじ伏せられては、防衛本能から審神者というものを憎む対象としか認識できず。己も他刀も希望を失い憎悪を抱き、復讐する事でぼろぼろにされた神格を保っていたようなもの。目前の相手へも憎悪の念しか抱けず、刀としての自尊心を捨て折れる寸前で、手を差し伸べて貰い、その手を取れていなかったら己はどうなっていたのかと生唾を飲み込むも、今手入れが上手くいけば己らはやっと主を持ち、また戦える。その嬉しさから相手に気付かれないよう目を伏せ瞳を潤ませ。涙は零すことなく、心強い彼女の言葉を聞けば顔を上げて瞳を細め笑みを浮かべ。未だ助からない仲間の事を思えばちくりと何かが胸を刺すも、瞳を閉じて相手に委ね )
__ ... おうよ、そうこなくちゃな。その言葉、旦那方にも聞かせてやりたいぜ、ほん、と。
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