とうらぶらぶさん 2021-05-14 21:11:38 |
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( 良しと思って行ったことが、必ずしも相手の為になるとは限らず。此処に来て彼と何度か言葉を交わした今でも、少しの不安も無いと言えば嘘になるが、胸の内を話すことが出来たからだろうか。奥深くでぐるぐると回っていたはずの黒いものが、少しずつ和らいだような気がして。自然と柔らかい笑みを零しながら相手の言葉に静かに耳を傾けていれば、不意に呼ばれた「大将」という呼び名に、彼と対面した場面が脳裏に浮かび。あの時の彼も同じようにそう呼んではいたが、恐らく今とは意味合いが違うものであると判断すると同時に、暗く濃い雲が分厚く覆っているかのように光を遮断していた瞳にも漸く光が戻り。それが何よりも嬉しく仕方ないのに、これから彼らが進んでいく未来に己も居るのだと分かれば、つい目元が緩んでしまい慌てて頬を軽く叩いて。少し気恥ずかしそうにはにかんでみせつつ、本体へと御札を翳しては一点に意識を集中させるため目線を下げながらも、もう一度相手を見据え。審神者として、彼らの主として堅い決意を表明し。ゆっくりと霊力を込めていき )
大将なんて器じゃないから、ちょっと擽ったいけど。私はこの本丸で、薬研達と生きていくよ。誰に何を言われても、もう、誰かの玩具になんてさせない。その未来を、誰かに壊させたりもしないから。__…だから、任せて。
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