とうらぶらぶさん 2021-05-14 21:11:38 |
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ああ、見りゃわかるさ。その力の微量さに安心するってのも一理あるしな、ある意味この本丸には向いてる。
( 信頼を得ないと、そうしっかりした口調で呟かれた言葉は己へ充てたものなのか、相手自身の意志なのか。傷ついた身体には触れず、優しい温もりで己の手を握り光の方へと導いてくれるような感覚から到底悪人には見えず。横顔をこっそり盗み見ると、胸の中に張りつめていた空気を吐くように安堵のため息を。相手の言う微量の力というのは自分や他の刀たちも感じることが出来、今こうして己以外が奇襲をかけてこないのは重傷度に続き、少なからずそのお陰もあると考えて。簡単に手入れの仕方の説明を受けつつ歩を進めては部屋の前まで到着し、建付けの悪い扉が己の手でミシミシと音を立て開くと、握られた手をすり抜け薄暗い中へと先に入室しては相手を正面に両膝をついて座り、初めて酷い状態の本体を取り出すと目の前に置いて。もう一度救われたいと足掻いてみよう、そう思い相手をじっと見詰めて一任を )
…名は薬研藤四郎だ、上からの命令が破壊だとしたら今俺っちを折りゃいい、けどまぁ、信じてるぜ。
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