青春の一片【 指名制 / NL / 再建 】

さあ、どうだったかな？
君はどこまで本気か分からないからね。
（彼の表情に、おや、またつかみ損ねたかな。と少々残念な心地を覚える。あの時の会話の全てを詳細に思い出せる訳では無いが、ほとんど初対面の彼から出る甘い言葉をすぐさま信用出来るはずもない。ふっ、と目を細め、はぐらかすように首を傾げた。彼の提案は少し意外なものだった。自分からならばともかく、彼からこのような提案が出るとは。しかし、内容自体は効率的で全く異論のないものだったので、すぐさま了承し、その場を離れる。天気もいい休日ということもあってか、自分たちと同じように食事をしている人達がぽつりぽつりと見受けられた。とはいえ、時間もはやく、満席になるほどではなかったため、特に何を考えるでもなく、木陰のベンチに腰掛け彼を待つことにした。）

>113 純くん