はつ戀（〆）

…ふふ。そうかい？紫さんの期待に僕も応えないとね。嗚呼、同じ読書家として、話は尽きないさ。
この栞……僕の勝手だが君に似合うと思ったんだ。何、立ち話に付き合ってくれた御礼だよ。

（もし良ければ使って頂けると嬉しいな、と控えめに付け加えてにこりと微笑み。紆余曲折な言い回しになってしまったが、もっと親しい仲になりたいとも思った。ただ、三十路に近い自分が実際の行動に移すのは差し出がましいように感じて。今思えば、他人にあまり関心を示さず、本の世界に入り浸っている内向的なたちであった自分が、誰かに対して能動的に興味を抱くことは物珍しいこと、いや、初めてであった。まるで、ロボットが感情を持つような衝撃を一瞬感じたような気がして右手で前髪を弄り）

（/返信が遅くなり本当に申し訳ございません…！はい、そのような流れで良いですよー）