* 2021-05-07 22:33:55 |
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嬉しいね、読書を心から嗜んでいると見た。ああ、本は眺めているだけでも心躍るものだ。
良いとも!…ご所望とあらば、幾らでも付き合おう。君の様な人と話せるなんて嬉しい限りだ、しがない男が一人で店番をしているよりは面白いだろう、きっと華やかになる筈だからね。
秋月紫さん…素敵な名前だね。早速、紫さんと呼んでも良いかい?
(名前の響きにどこか余韻が残る気がして心地良く。礼儀作法がしゃんとしており、尚且つ年相応の可憐さも感じられて微笑ましくなって。同時に先程の自分の言動を思い出し、照れ臭くなって黒髪をくしゃりと弄り。
「とんだ無礼を。…先ずは聞いた方から名乗り出なくてはいけなかった。僕は雨霧泰六。漢字ではこの様に書く。齢は確か二十五…くらいだったかな?」
最後の一言は余計な気がしたが、それは他に自己紹介となるものを思い浮かばなかったからであり。紙に自分の名前を万年筆で書いて相手に見せて)
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