匿名さん 2021-05-04 11:37:06 |
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お月稀さん…?っふふ、その呼び名は夜に顔出してくれるアレみたいや。( 綺麗な名だと告げそれに対し肯定的な答えが返ってきたが相手にとって自分の名を良く思っていないのだろうかと、背景も知らずに素直に褒めてしまった事を少し反省し。「お月稀さん」敬称なのか愛称なのか曖昧な呼び名。初対面で直ぐに愛称を付けて呼ぶなんてきっと目の前の人間は深く考えた結果、理解不能な名を導き出したのではなく、ただ単純に親しもうとそう呼んでくれているのだろうかと何処か期待を寄せてしまい。「お月稀さん」という言葉が何度も頭の中を反復している。聞き覚えのある言葉に嗚呼それは月かと知れば緩んだ口元を色白い小さな手で隠しながら面白可笑そうに笑みを零し。「月の様にみんなに愛される綺麗な存在になりたかった。」と消えそうな声で呟き。)
ここ?…見ての通りなーんもない場所。強いて言えば、お月稀さんの隠れ家やわ。(「お月稀さん」その言葉が気に入ったのか自らその愛称を述べ。寄る辺ない己にとっては住処でもあるが隠れ家だと伝え。「せや、いいもんあるんよ」と思い出したかのように立ち上がり白無垢に付着している埃を叩き落とすと「ちょっと待っててくりゃれ」と足音立てず縁側から静かに歩んで行けば社の中へと消え。)
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