匿名さん 2021-05-04 11:37:06 |
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…ん…。
(社の中で仲睦まじく二人で寄り添いあい、一晩明かした翌日の朝。社の窓から朝日が差し込み、こちらの目元を照らしてくれば瞼を超えて届く光のまぶしさにまどろみの中にある意識が現実へと引き上げられて。重い瞼を開ければ傍らには心地の良い体温を伝わらせてくる相手がおり、いきなりのことで驚きそうになりながらもなんとか耐えてピクリと反応しただけで済ませることができて。なぜ今このような状況になっているのか。昨晩に飲んだアルコールの余韻がまだ残っている頭の中で一つ一つ思い出していると、満月の下でお互いの気持ちを確認するかのようにキスをしたこと。二人で寄り添いあいながら手をつないで社まで歩んだこと。思い出せば心がポカポカする幸せな出来事に顔を赤らめながらも自然と頬がにやけるが、膝枕よりもこうやって寄り添いながら寝たいと自分から申し出たこと。寝る前に最後に相手の頬へキスを施したことを続けて思い出せば、酒の力があったとはいえ、我ながらなんて大胆な行動をしたのだとさらに顔を赤らめて。ひとまず落ち着こうと、傍らでまだ寝ている相手を起こさぬように一晩つながれたままだった手を解こうとして。)
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