理仁 2021-05-01 16:25:36 |
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___……っ、…んん…
(うっすら瞼を開くとカーテンの隙間から薄明るく日が溢れておりぼんやりデジタル時計を見るとam6:24の文字が浮かんでいた。基本ショートスリーパーな自身にとっては寝た方だと思い不思議を感じたが原因はすぐに判明する。腕の中の暖かさ、案外高い破壊力に脱力しながら隣にある無防備なその寝顔にふ、と笑みを溢して。幼さの残るその顔の輪郭をなぞるように手を這わせるとぴくりと反応する彼、優しく頭を撫でて昨晩のように額に口付けると起こさぬようゆっくり、静かにベッドから降りた。ぐーっと伸びをしてひとまず椅子に座りパソコンの電源を立ち上げる。一先ず昨日一日分の考察やデータを簡単に取りまとめクラウドに上げるとリビングに移動して洗面所に向かい、軽く洗顔を済ませ今度はキッチンに向かいコーヒーメーカーに挽いた豆をセットし朝食の下準備をしておく。朝から部屋いっぱいに広がるコーヒーの香りに満足しながら今日一日の予定を脳内で広げつつ自室に戻ると未だすやすやと寝ている彼が視界に入る、どこか気持ち良さそうに寝ているその顔を見ていると何故か布団の中がとても魅力的に見えてきた。恋人ごっこ、と言うだけでこんなにも景色が変わるものなのだろうか?と少し首を傾げつつ再度布団に潜り込むと彼が起きぬ内にと顔の至る所を観察し始めて)
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