ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、黒咲さん
(顔に熱が溜まったまま情けない顔で気恥ずかしくなってきたけど、…そんな私に固まって何も言わない火黒。もしかして本当に…、本当に夫婦だったのか?だ、だとしたら物凄く私は嬉しいかもしれない…。理解が追い付かなくてふわふわする、けど天にも昇る気分ってこの気分?だって少し一緒に居ただけだけど…彼はとても大人で、けどおちゃめで…前向きな考え方も好きだ。私にだけ気弱そうに笑う仕草も…胸がきゅっとして支えたくなる、おどけた口調も何だか可愛くて、彼等にとっても凄く良い父親で…とても優しい彼に…きっと私は既に)
藍緋「え?う、うん…。けど…実際は私…守られてる、情けないよ。…わ、笑うな、火黒は…恐らくこの国で最強の妖だ、……後悔するぞ。」
(黒咲さんに「ちゃんと言うんだな」って言われて目を丸める、強気な所は確かに否めない…けど実際は何も出来ない、妖花に戻って反抗したり抵抗するのが関の山だから…黒咲さんにはそう自分を卑下してしまって。声を掛けてきたのは総大将じゃなかったらしい、凄くビックリした。じゃぁあの巨人は統率者じゃなくてフェイクなのか…。手前の妖怪がピクリと動いてたから間違いなさそう。大きな声で拒否は示したけどカタカタ怯えている私の背中に火黒の優しい手の温かさが触れてほっとし火黒の横顔を見上げる。…まただ、誰かのシルエットと重なる。きちんと返事を待つ火黒…どうやら妖達から人間に間違われているらしい、ケタケタと嘲笑う妖怪達の群れに私は冷静に言い放つ。息子さんの言う通りその他は話が通じなさそう…朧月の輪郭が現れだした薄闇の夜空、逢魔時の妖達の時間だ。リーダー格の奴が命令されて来たからそれは出来ないと言われ誰かに命令されて来た…のか、こんな大群を従えている組織の長が居るのか。誰か知らんが寄越さないなら強行すると言い放つリーダー格…けれど自分に気付いた事が引っ掛かるみたいだ。それもその筈…大人しくて穏やかそうな火黒の隠しきれない異様な力をこのリーダー格の妖怪は本能的にヤバいと感じてるんだろう…、命令とはいえ顔が少し真っ青に血の気が引いてる…。こんな奴が側にいるなんてデータは無かったぞって周囲の参謀みたいな妖に火黒のヤバさに気付いたリーダー格の妖が焦ってる。あぁ、気付くなんてちゃんと実力者なんだな…)
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