ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、黒咲さん
藍緋「…え、…私?ほ、本当か…?……か、火黒、」
(黒咲さんの大きな金色の目と合う、私はどうやら彼等の母親の生まれ変わりだと聞いて瞬きを忘れ鼓動がドッドッと鳴り始める、隣にいるのは元旦那だと聞かされてそろりと視線を火黒の瞳に到着するまで這わせる。私が?聞き違いじゃなかったのか…、癖っ毛のように無造作で空気を含んだような柔らかそうな襟足の短い黒髪、そして火黒の赤い瞳と合うと一気に熱が頬にぶわっと溜まってしまう。お、驚き過ぎて声が出ない…。本当なのかと彼の名を途切れ途切れに呼んで、私はというと真っ赤な情けない表情で火黒を見上げてる。そ、そうだったのか…?焔さんの行動も、私と似ている紺夜さんと宵さんも…そして目の前の黒咲さんの明らかな植物型の遺伝も。時々火黒の愛しげに見つめてくる眼差しも…、奥さんの話は…以前の私の事だったのか、じゃぁ彼等はずっと私が再び妖として現れるか分からないのに見守ってくれてた?200年もの月日を…?気の遠くなるような年月じゃないか)
藍緋「……?!なん、だ…、ッ、妖と鬼の大群…?」
(黒咲さんの言葉につられて真上を見ると黒雲から出てくる禍々しい大群に目を見開く、こんな大群は見たことがない、思わずその光景に隣の火黒の腕のシャツをぎゅっと片手で握ってしまう。まるで禍々しい百鬼夜行の群れだ。く、黒咲さん凄く落ち着いて火黒に文句言ってるけどヤ、ヤバくないかこの状況。…総大将のような巨大な鬼の形相の妖怪が山のように出現するとそろそろ首が痛くなってきた…なんて大きさだ、あまりの巨大さで絶望感に襲われる私。連れていくと言われてハッと意識を戻し)
藍緋「…こッ、断る、お前達の仲間にはならないし私は奴隷じゃないッ…。黒芒楼の白(ビャク)の身勝手な男といい、涌いて出てくる高慢なお前達といい、揃いに揃ってお前等は…人の話を聞けッ!」
(自分達の利益の為に高慢な物言いの鬼へ怒りで思わず大声で拒否しハッとなる、黒芒楼…白(ビャク)?真っ黒で立派な城…、あの屋根によく一人で居た妖の後ろ姿は…、私のなかの記憶が少しずつ溢れてくる)
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