ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、焔さん
藍緋「……え?」
(奥さんは幸せだったと思うと彼に言うと、火黒の赤い瞳が揺れた気がした。驚いている?風に見える…余計な事をい、言っちゃったかな…。きゅっと火黒の手を握りながら不意に焔さんから質問されて目を見張る、幸せだったかと聞かれてドクンとまた心臓が変に鳴る。私は最期まで火黒に愛されて皆に看取られて幸せだった気がする、思い残した事とすればまた皆に、…え?何だろう、これは…誰の記憶?火黒の手を握っていたらふっと目が合う、何だか分からないが愛しげに見つめられてる気がして、こんな人にそう見つめられると高揚感が止まらない、ド、ドキドキしてしまう…、煩い心臓の音が近さでバレて無いか心配だ。そ、それに人の旦那様だ。あぁいや、もう奥さんは亡くなられているんだけれども…、い、いけない事を私はしてる気がする。ドッドッと治まらない鼓動が顔の血色を良くしてしまう、だ、ダメだ…涙目だし顔が真っ赤だしと顔を逸らしたくなってると火黒からふっと視線が外れて変な安心をする私。どうやら焔さんは父親である火黒の胸元で眠ってしまったようだ)
藍緋「ね、寝てしまったのか…急に?ふふッ、…泣き疲れちゃったんだな…、ちっちゃな子供みたいで可愛い…な、って、ええぇ…?焔さんって結婚してるの、かっ…?その、一守さんって…同棲してる恋人の話かと思ってた…、」
(一守くんって名前はよく出てきたから恋人だと思ってた。どうやら焔さんは結婚してるようだ。…けどきっと甘えん坊で可愛い奥さんだろうな?火黒と同じ色合いの黒い髪と閉じられた赤い瞳を覆う瞼のふさふさな睫毛が綺麗で、…よく、分からないけど焔さんを愛しいと感じてしまう。よしよしとその長い黒髪の頭を私も隣から撫でて火黒と見守る。…何だかいつまでも親に甘えん坊な子供が愛しいのと、自立させなきゃとの親心って葛藤があるよな。焔さんを微笑ましく見つめる私達はまるで端から見れば夫婦みたいだ)
藍緋「あ…!その、私…、そろそろ山へ帰るよ。とてもお世話になった…、火黒の家族はこんなに優しい子達ばかりで、…私まで幸せな気分になったよ。記憶のない私に皆で挨拶に来てくれてありがとう…、」
(そう、いつまでも甘えてる訳にはいかない。充分というかかなり良くして貰って、…何だか申し訳ない。そろそろ山へ帰るよと火黒の握っている手を名残惜しく離して)
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