ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「なッ、す、好き…なッ?!…そ、そんな事したら…余計に、嫌われるじゃないか…、好きな子に意地悪するとか…だな、…けど、私、火黒を見た時そんな嫌悪感とか無かった。多分以前の私も火黒の事は嫌ってなかったのかもしれない…、」
(あれじゃないかな…、意地悪じゃなくて揶揄うって感じだったとか?だって、私の感覚が火黒を嫌ったりなんてしていない、本当に意地悪されてたならきっと分かる筈だと思った。し、しかし…気に入ってる、好きな子?…そ、それって。もしかしなくともこうやって揶揄われてたんだろうか?…冗談には見えないけど。膝に凭れてしまったのをきっかけに凭れてれば?って厚意でぽんぽんと示唆される。ちょっと顔が赤くなってきながら少しだけ彼の膝に体を凭せて、リラックスするのか緊張するのかよく分からなくなってきたぞ…)
藍緋「――火黒…、そう、なんだ…嬉しい。そんなのいいよ。分かってる。だって、もし私が逆の立場なら…、何となく遠慮してくれてるのも私の為だって気付いてた。……ぁ、…分から、…ない。幸せかどうか、……私、何かを忘れてるのが…嫌だって、何て言うか全身からそう叫んでる気がするんだ…、大切な何かを失ったまま、ぽっかり穴が空いてるみたいな…。…火黒、」
(何て優しいんだろう、私の為に悩んでくれているのが伝わるから。その為に何かを抑えてくれてるような気がして。…もしかしてずっと私が生まれてくるのを待っていたのか?まさか、だって以前の私が居なくなったのは200年も前だと彼は言っていた。私に会えて目の前で嬉しそうに笑ってくれている彼の頬にまた片手を思わず伸ばして包み込む。今幸せかって聞かれると、…私は、生まれてきてどうなんだろう、…気付けば何かが足りなくて探しに行ってたんだ。その隙間を埋められるのって、火黒なんじゃないか。……知りたい、私は何者なのか、何が欠けているのか、答えを知っているのはきっと…、火黒の気持ちを聞いてドキドキとした高揚感で頭もふわふわする。ふわりとまたあの花の香りが咲き始めた、何なんだ、これ…私から香ってる?)
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