ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「……あ、う、うん。」
(振り返るその赤い瞳と目が合う、夜風にふわりと黒い前髪が揺れて…色合いが闇に咲く炎のようだ。振り返ろうとしてくれる気配に思わず掴んでた手を離す、彼が振り返ると紺色のシャツとネクタイの胸板の下辺りに私の視線が丁度くる。壁、みたいだ。妙に彼の良い匂いにもドキドキしてしまいながら私も変な汗をかきそう。連絡して良い?って聞かれながら視線を逸らしてうんと頷く。何処に連絡してるんだろう?この時代の人間の通信機器なのかな)
藍緋「あっ、…行くか、…」
(行こっか?って仕草する彼の笑顔に絆されてしまう。…この人の家に、行くのかな。今更ながら自分がかなりマズイ事を言ったような気がして心の中で唸る、けどそれに勝る質問がたくさんだ。…あれ、でもやっぱりマズったかな…一応男の妖だもんな?私を助けても身を隠そうとしてくれてた位だから何もしたりはしなさそうだと思うが。ふと背の高い後ろを歩いてると背中をマジマジと見つめる。一見分かり難いが…高そうなスーツをサラッと着こなしてる。靴も良いものだ、靴裏はレザーソールでエンブレムも入ってた。(助けてくれた時に見えた。)…けどそんなのも感じさせない位気さくなのは…モテるだろうなって。変な事を考えてしまった。腰の位置も高くてスタイルも良いし、妖の姿も同じ体型なんだろうかって考えてたら、ふと彼が此方に歩幅を合わせて歩いてくれてるのに気付いてほんのり優しさを感じる。…良い人なんだろうな。多分。)
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