>藍緋 ……! (柵から転落し掛かっている相手の手首を咄嗟に掴むともう片手で腰から掬い上げ。片足の靴裏で柵を踏んだまま引き上げたのか歩道橋の地面へと相手の両足を着かせ『あっぶね…、』と肝を冷やして呟くものの、ふと顔を下に向けると街灯下で相手の深い黒の瞳と目が合い。夜風が吹き抜けていく中で少しだけ毛足が短めとなった黒髪、紺のシャツと黒ネクタイのスーツ姿が夜の闇から晒され)