ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「あ、火黒!…ごめん、起こしたか?…」
(頭の上から降ってきた声に反応して瞳を上に向け、起こしてしまったかと心配してしまう。火黒の喉が私の近くだから彼の低い声が体に響く感じがして少し恥ずかしいのか顔が赤くなる。…さっきまで良守君に威張れない程のウブな態度を見せてしまいそうだ)
藍緋「あ、そ、その…全然、起きててくれて、いい…から。ちょっと、喋り過ぎちゃった…かもな。ごめん。……あの、火黒。…私が死んで、また植物から妖になるまで…何百年、とか。待とうとしてくれるのかな。…私、自分が死んで、この先お前が他の誰かと幸せになるの、多分…願えないかも。ひ…酷い奴ですまない…、想像すると…ツラいんだ…。どうしたら…良いのか分かんなくて、身勝手で…ホントごめん…、」
(火黒の両手に被せていた手で相手の手をぎゅっと握って。自分では無い誰かが彼の隣に居る事を想像すると苦しい、それと同時に思い出したのは…あの黒芒楼の屋根の上。一緒に夜空を見ながら隣で話したあの時の光景、あの頃より彼はとても素直に私へ笑えるようになった気がする。それはきっと私も。彼は私と出会えて、私は彼と出会えてお互いに変わった。他の人と幸せになってと願えない私、何だか悲しくなってきて涙を堪える、何て身勝手な願いなんだろう。そのまま顔向け出来ずに俯いて)
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