ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒、子供達
藍緋「…ふ、ぅ、うっ、ごめ、…私、弱気に、…なって、……火黒、私、生きたい、お前の為にも、子供の為にも…、ぅ、ッ、……うん、諦めない、…フフ、ごめんな…?」
(彼から藍緋、と名前を呼ばれてじわじわと心臓が逸る。私の名前を呼ぶこの、耳に残るような低くて甘い声が好きだ。ふわりと額が合わさると堪えていた涙がぶわ、っと出てくる。彼と子供を残して死ぬのは嫌だ。あの黒芒楼に居たとき、よく一人で夜空を見ていた火黒の、黒い着流しを着た背中を思い出す。あの光景はとても、孤独だ…誰かとの絆を恐れていた彼、あれは敢えて一人で居たのだと思うと、とても……その背中を愛しいと思う。そしてもう、妖として生きていた孤独な優しい彼にそんな思いをさせたくない、私が居なくなった後を想像する度に一人で夜空を見ているあの火黒の背中を思い出す。優しい声に鼓膜を揺すられて気持ちが嘘みたいに落ち着く、涙を拭ってごめんな?と火黒の赤い瞳を見上げると彼の頬に指先で触れてそっと下からキスをする、子供達の「わぁ…」ってビックリしてる声が聴こえた)
>良守くん
藍緋「あ、……ン"ン、海外ドラマとは些か大袈裟過ぎるだろう…、し、しかし、人様の挙式場で離れてるとは言えす、すまない…。火黒が優し過ぎて我慢できなくなってしまった…、結婚おめでとう。」
(人の気配にハッと今更気付いて唇を離す、火黒の今日はサイドに撫で付けている黒髪(朝私がやってあげたのだ。)と耳の生え際からするりと手を外し、良守くん、居たのか。慌てて取り繕いながら焔の手を握ったまま弁解し、結局火黒の心がイケメンで優しいから我慢ならんかったと惚気る。変なタイミングでおめでとうを言い)
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