ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「え?…けど、……わわゎ、…か、」
(優しげな顔の火黒、私が息苦しそうだったら布団を首元まで下げてくれたり、こうやって私の気を軽くしてくれたり。…こういう優しいところが凄く好きだ。ああ、黒芒楼に居た皆は私達がこうして恋人となってるだなんて本当に驚くだろうな…。ズルくないって苦言はよく意味が分からなくて、ん?ってなるけど、ふっと手首が解かれて頬に優しく触れる手に緊張して目が逸らせず火黒、と呼びそうになる、なんて、大事なものに…花に触れるみたいに。壊さないようにしてる優しい手つきなんだろうか。心臓の音、ば、バレないかなってぐらいドキドキしてしまい目尻に触れる感触で片目をきゅっと閉じ。ふいっとその手が外されて。ふわっと抱き寄せられるとぽすんとまた彼の首元に収まって微妙にまだ緊張が残る。「良い匂いがする」って火黒から言われてまた真っ赤になりながら身体の芯まで熱くなりそうだ。も、もしかして私…火黒の前じゃ熱くなるから変に汗かいて花の匂いが蒸し上がってるのかな…発情してるみたいで恥ずかしい。頭の上に顎を乗せる感触がし、おやすみ、って言われて静かになる火黒の心音が聴こえる、…安心するなぁ。少しずつ緊張を緩めていって、彼の腕の下から私もぎゅっと隙間なく抱きついて「……おやすみ、火黒。」って挨拶する。火黒の鎖骨に頬をくっつけて幸せに頬を緩めながら仲の良い動物が折り重なるように眠る。私は…実を言うと優しい彼にあまり何も返せてない気がする。けど、多分火黒はそんなの気にしてなさそう…というか、何か、彼も幸せそうだ。いつか、何か形にして返せたらいいな。そんな事を思いながら私も眠りにつく。次の日の朝、寝惚けて花の姿になった私がまた蔦をくるくる火黒に巻き付いて健やかに寝ていたのは…また別のお話。)
火黒×藍緋、ほのぼのカップルの添い寝オマケストーリー:END
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