ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「……そうか、…フフっ、妖怪も人間もろくなもんじゃない、か。なら…お互いに無い物ねだり、なのか。あれが恋だったのか…、分からない。あの男と一緒になりたくて人間になりたかったのか、…この妖の私が、」
(弱いから群れる、孤独に耐えられないから。そう話す目の前の火黒はつまらなさそうだ、それもそうか…、永遠の命と引き換えに強さを求めて妖になった人間だ、無理もない。人間は弱い、でもそうだろうか?私を閉じ込めたあの人間の男は確かに…孤独を恐れていた、でも、病弱にも関わらず家族を支えると決めた途端に頑張りを見せた。そして孤独で無くなり自分の力で生きていけるようになった男はあれだけ眠れなかった夜も眠れるようになっていた。これで私は要らなくなったのかと思い、あの男の傍を自ら出ていった。何で人間にこだわると聞かれると…探求心というより、あれは恋だったのだろうか、よく分からない。押さえられていた手が緩まる、呆れてる火黒の顔を見上げ)
藍緋「……弱いから、孤独が嫌だから…そう、なのか。火黒、…それは人間だけか?……私達には、」
(…ああ、もしかして、私は誰かに『必要』とされたかったのか。これは孤独?…いつからか、私に構おうとする火黒に嬉しかった。例えそれが一度戦ってみたいからと言う理由でも、ずっと傍にいて話を聞いてくれ、私の知らないものを教えてくれた。私が弱っていれば部屋まで運んでくれたり。…火黒に問う、私達には、絆や繋がりといったものはないのか?と。先程から火黒が隙あらば私を殺そうとしているのも分かっている、ふわりと霞を出現させると火黒の背中に植物の蔦を這わせ)
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