ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>火黒
藍緋「……!」
(後退が阻まれる、己の命が掌の上で弄ばれているような感覚とはこの事か。いつもなら笑っている火黒は今何を考えているのか表情から読めない、兎に角、先程は怒っていたのは確かだ。手首を丁寧に扱われるように掬われて触れた先から心臓が跳ねる、気付けば厚いガラスに片手で押し付けられて此方の言い掛けた続きを促される。火黒と近い距離に心拍数が上がって、囚われている。まるで逃げるなと言っているようだ、顔や身体が熱い…、ずっと疑問だった事を聞くため真っ直ぐ火黒の目を見据える)
藍緋「……何で、お前は人間を止めて妖になったんだ?…人間には人と人の繋がりがあるから強くなれる。不思議な力があるのに、……妖なんか録でも無いぞ……それに、お前は、何かに満足していない、いつでも。…常に心の何処かで、何かを求めているように見える…。」
(強さを求めて妖になったのは知っている、けど人間でも充分強くなれる筈だったろうと呟く。私が常に不思議で研究してきたもの、人と人との絆。妖怪の私達にはそんな物がない、自由奔放に生き、人間を食らい、何千年もの時を生きる。だから、私はそんな絆に憧れた。元人間である火黒なら絆がどういうものなのか自然と知ってるんじゃないかと思う。それはとても羨ましかった、元々植物として生まれ知能を持つ妖の私としては…、火黒は戦闘の時も楽しそうだがいつも何かに満足していない印象だ、元人間であった彼故の孤独感や虚無感?なのかもしれない…常に心が埋まっていない感じ。妖の身体になった彼がそれを感じているのかは分からないが)
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