ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>詩乃
燈(ともり)「ワ、フフ。詩乃ノオ父サン、オ母サン、キット心配シテ待ッテルネ?」
玲士(れいじ)「……、」
(燈は詩乃の両親の話を聞いて嬉しそうな笑顔を向けているものの、ふと弟を見る相手の眼差しに愁いが帯びているのを何と無く玲士は察して。僅かながらに滲み出る自分達への苦手意識がどのような意味を含んでいるのかまでは分からないが、もしかすると単純にどう接して良いのかだとか、嘗ての幼少期の自分とを重ねている感覚なのかもしれず。両親を大事にとの言葉には兄弟とも素直に聞き入れたのか燈は"勿論!"と元気良く頷いてみせ。玲士も表情を緩めてはほんのり微笑み)
玲士(れいじ)「…大切にする。ありがとう。」
燈(ともり)「ウン…!僕達ノオ父サンオ母サン、世界一大好キっ…。詩乃ノオ父サン、オ母サンモ、世界一、詩乃ノ事思ッテル♪三人デ…早ク帰ッテ、安心サセヨウ?」
玲士(れいじ)「……!」
燈(ともり)「…詩乃!?」
(突然詩乃が捕らわれては兄弟共に仰天して遅れを取り。こんなに目立つ格好なのに気配を消せるのか、もしくは速い。突如引き離されてしまった燈は詩乃の名前を叫んで。玲士は嘔吐(えず)く彼女を目にして焦りながら己の腰に下げたものを掴んで「詩乃!…もう少しだけ踏ん張れ!」と、苦しみから解放されるように勤めたのか咄嗟に暗闇下で自称警官男(張)の頭辺りに何かをほんの軽く投げ、よく見るとそれは蓋を緩めた水筒で)
| トピック検索 |