ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄、張
ハチ「本当ダトモ。分カッタ、分カッタ…。」
(念押しかのように、でも柔らかく笑みながら本当かと聞かれた声にはくすりとしながら再び本当だと返していると、脇腹から手が離れて。正直今となればあれは切替スイッチのようなもので、私にとって殺害はただの手段でそこに一切の感情は介在せず、心に傷はない。しかしながら芽生えた自己が全て吹き飛ぶのは壊れるに等しく、”大切にできていない”に等しいといえるだろう。そして彼が相手にしているのは隊の中の一部品ではなくて、名前を与えられた私の人格そのものなのだろう。だから悲しい。少しずつ理解から限りなく共感に近づくのを感じるのだった。次いで聞こえたものはひとまず彼を見るだけにしながら、口付けを受けて。…いつものことだし別に私は全然かまわないのだが、まあいいや。)
「アア、私モ行キタイナ。皆ニハ心配カケテシマッタカラ…」
(ちょうどその頃、まるで示し合わせたかのように、廊下の新しい空気をなだれ込ませながら張が部屋に入ってきた。装うかのように背を正す志々雄を横目に話を聞けば、曰くクリスマスを理由に外が飾り付けられているのだとか。ちょうど良かった。志々雄と顔を合わせ誘われては、微笑みながら自分も行きたいと背もたれを引いてゆっくり立ち上がり)
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