ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>ハチ
(手の甲に触れると息を飲む音が聞こえ、目の前の白い耳がぴくりと反応して動き。"使い手"との言葉に少々眉を落として笑んでいたが、意味が分からないまま揶揄われるように金色の瞳が此方の視線を追ってくると気まずそうにし、"人の気も知らねぇで…。"と言いたげに珍しく恨めしげな視線を暢気な彼女の笑み顔に当てては片手を降ろして。不意にむにっと不揃いの大きな耳を極軽く摘まんではひやりとした耳朶にじんわりと熱が伝わるようで、左右にきゅっと伸ばし)
…変で結構だ、ばーか、ばかハチ…。脳筋サイボーグ。大体遣り過ぎなんだよお前は…、俺より自分を大切にしろ。
(恐らくこの先、これだけ身体に無理をしてきた自分は暗殺や事故からどう頑張って生き抜いたとしても彼女より早く亡くなるであろう。保(も)って良いところで20年、或いはそれ以下か、長いようで短い。だからなのか、共に居られなくなった先も自分(ハチ自身)を大切にして欲しいと願って。リミッターが外れてしまうと昨日のようにどうなるか分からない相手の将来(さき)を案じては両耳からそっと手を外し「…悪い、ハチの意見もあるだろうに聞いてくれて…。」と、恐らく自分の意見もあっただろうにそれらを飲み込んでくれたように感じる相手にはそっと謝って。下げられた両手は戻されるのかと思いきや不意に黒いスウェットの脇腹をこしょこしょ擽って離さず)
"使い手"の前に…、俺らは一緒に歩んでる相棒で夫婦だ。
ハチが自制出来る自信があろうが無かろうが俺が止めるから心配すんなよ…、もう不覚は取らねぇから。
(彼女の返事に間が空いた事を見逃さなかったのか、恐らくその状況となっても己で止められるかどうか自問自答したように感じ。何でも一人で抱え込むなと遠回しに励ましながら"分かったか?"と言うよう幼子へ言い聞かせてお仕置きするように擽っていたが、此方も少々吹き出すように笑って)
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