ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>サーベ
……、
(どちらが本来の彼女(ハチ)なのだろうと困惑しているサーベの声は何処と無く固さを含んでいて。対面からカップとソーサーの擦れる音を聴きながらまだ少し緊張の膜を張ったサーベの橙色の瞳に見つめられ、ハチの異変については手を付けずに置かれた己のカップの水面へと視線を動かし。元ヒーローとして、元軍人として。二人(サーベ、ハチ)とも平穏な暮らしを手に入れるまで自力で行動した事によって答えを導き出していて。特にハチは一個人という人格を徐々に確立して有した事が一番大きな変化だったように思えていて。彼女の過去を何処まで把握しているのか、今をどう見るか尋ねられると視界をそっと閉じ)
ハチの過去は殆ど知らないな…、初めの頃も自分は何処かの軍に所属していて…気が付いたらスクエアを目指してたってのだけは聞いた事がある。
(揶揄ったら拗ねたり逆に意地悪し返されたり、本当はシャイでいつも含羞みながら楽しそうにしているハチをずっと見てきたからか、覚えていない過去より今を楽しむ彼女を尊重していて。此方から聞くことは最初を除いてから殆ど無いと素直に明かし。今がどう見えるか、今後の考えとしての返答については視界をうっすら開けてカップの水面を再び眺め)
元々上の言うことを信じて疑わない気質、なんだろうな。…崇拝とか敬愛、色んな感情からも来るんだろうが。染まりやすい人間は特に、自分の心を殺しちまうとああいう瞳(め)をする。
ハチが純粋な性格で、暴走したら誰も手が付けられねぇような前兆が出てたのに…今回は俺がその件についてハチとしっかり話し合わなかったからだな。…申し訳ない。
俺が考えるのは…、いつものハチもあのハチも全部含めてハチだって事だな…。ただその一因に俺の事が絡んでるなら話し合いが必要だなって考えてる。
(いつだったか、此方(志々雄)の温情を裏切ったとしてタルタルに手を掛けようとしていた彼女のただならぬ怒りを思い出し。もし今回の件も張の言う夢の事が関連しているのであれば此方の為にハチは関わったもの全てを始末したのかもしれない。彼女自らの精神をすり減らしてまで此方の事を思っての行動を咎めるのはまた少し違う気がするからか、話し合いの時間を作ろうと思っている旨だけは伝えて)
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