ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄
サーべ「……んっ、ん……んん……ふぅ。ありがとう。…うん。」
「…正直…さ、自分でもこんなこと考えるのなんて愚問だと思ってるんだよ。どっちが本来のあの子なんだろう…ってさ。でも、…だからこそあなたにあえて聞きたいんだけど」
(こちらの意図を汲んでくれて、笑みを向けた彼に静かに頷くとあとは後をついていき。…その間も、広間へ通されてからも、頭に嫌なモヤがかかったような感覚がついて離れずにいており。繕う余裕もなく表情は曇りっぱなしで。促されるままソファに座ると、まずは話す前に親切に用意してくれた、爽やかな、それでいて深みの感じる香りのハーブティーを飲み干し。すると温かさに解されて、幾分か頭がすっきりとし始めると同時に、なんとなく張られていた肩の力が抜けたようで。カップをコトリと優しく置いては、彼と目を合わせ、早速話を切り出して。)
「私からは”彼女”は…、統率者が居る者の目をしているように見えた。そしてだからこそ…、同時に彼女自身は空っぽのように映ってさ。もっと言えば…」
「”自分を一度殺したことがある者”の目をしているように見えた。それも…何よりずっと純粋な、異常すらとうに超えてしまつま何かみたいに。」
(ある程度頭がスッキリとしたところで、姿勢が前のめりになりながらゆっくりと話し始めて。しかしながら、声色はいつものような軽やかさや真面目さの中に含まれた柔らかみはなく、ただ張り詰めたような緊張感が隠せないのだった。あれは”どちら”なのだろう。あるいはどこまでがハチで、どこからが彼女なのだろう。かつての自分にいくつか似ているとは言えど、不思議と本人に焦点が定まらない。それどころか少しずつうっすらと少しずつぼやけてくるような気さえして。故に話している間も、それが頭からついて離れずにいるのだった。ある程度前置きを済ませれば、静かに深呼吸を挟み、口を開いて)
「…改めて聞きたいんだけど、あなたはあの子の過去について何か知ってる?彼女はあなたの目にはどう映った?何を感じた?」
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