ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>永倉
ミオ「…フフ、ソウダロウ。マア、私ハタダノ旅行者ダカラナ。…フフ、フフフフ…。面白イコトヲ言ウノダナ、ソモソモ私ノ知ラナイ人ダ。」
(永倉の言うその男が身体能力が馬鹿高い、怪力の女と自分のことを形容していたのを聞くと軽く固まりながらも、頬を?いてはそれが信じられない様子の永倉に、同調するようにクスリとしながら自分はただの旅行者で力云々とは無縁であると伝えて。なるほど、何か気がかりでいたような様子だったのはそれだったか。内心1人で納得していながら、次いで一応の確認という風に彼氏なのではないかと問われると、おかしなことを言うから耐えられないというふうに笑って見せてはあっさりと否定して。…今だけは…そう言っておこう。今だけは。そして志々雄には秘密にしておこう。内心ひっそりと謝りつつ、手招きされるままについていき)
「アア…コレハ…。アリガトウ…、フフ、フフフ…」
(ついて行くままに部屋入ると、穏やかな暖かみに満たされた部屋に通されて、冷えていた身体と張っていた気が少し解され、気が抜けて。次いで炬燵が目に飛び込んできた。言ってしまえば一見机に布団を被せただけのように見えるそれはやけに存在感を放っており、気がつけば笑みがこぼれながら吸い込まれるように布団を捲って足を入れていた。足から順にじわりじわりと身体が解れていくというより溶けていく。気がつけば懸念も一旦どこかに溶け込んでいて。癒すように湯気をふわふわと上げるほうじ茶を自分の近くゆっくり寄せては、彼にならうように自然と頭が垂れて猫背になり)
「……永倉ハ…ドウシテ今ノ仕事ヲ続ケテイルンダ?誰カニ任セタリ…シナイノカ?」
(ふと頭を動かすと、すっかり癒されきった様子の永倉の顔が部分的に映る。すると、今度は彼がなんとなく気がかりになるのだ。誰かに任せてもいいだろうに、愛する者もいるだろうに。あの見るからに危険な動乱に身を投じる理由は何なのか。恐らく理由はかつての自分と変わりないものだと分かっていても、なんとなく気になる…というより、本人の口が語るのを聞きたかった)
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