ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄
サーべ「…あは、ははは、あはははは…、だってさ、お姫様みたいに救い出されてさ?一緒に探そうって、塗り変えちゃえばいいなんて言われたらさ~…。期待したくもなるじゃない?」
「…うん…、ならもう安心だ。これからはただのひとりでいられるんだね。私…本当はずっとそうなりたかったのかも。やっと思い出せたよ。…ありがとう。…志々雄も暗いから気をつけるようにね。じゃあ、おやすみなさい。」
(希望を見出だしたのは自分なんだと言われると、内心またずるいと思ってしまいながら笑いが溢れ出してしまい。それからは何となくからかうようにニヤニヤしながら、それがとても嬉しかったのだとやんわり伝えて。お姫様抱っこ含め、切実に掴んで離すまいとする、なんとなく強ばっていたような気もする手の力強さ、諦観に沈み込み既に冷えきった心身を解し暖を吹き込んだ腕の暖かさは、今でも鮮烈でいて。止まった時間が動き始めた瞬間だった。見限ることはないと約束するとただあどけなく、憑き物が取れたように柔らかい笑みを浮かべては、もう自分は個人でいられるのだと安堵を覚えて。これからも、少しずつ蓋をしてはそのまま忘れて埋もれてしまったものを掘り起こして、大切に大切に拾い上げて、何度も何度も個人を見つけていくのだと思う。いつぶりか、その先に期待を持ちながら彼を見送り。暖かい感触の残る頭に両手を置きながら、離れていった背中に向けて「私、あなたのそういうところ結構好きだよ」と呟いて)
「…………。」
(それからは、余韻に至るように星空を見上げていた。少しづつ動きながら、淡い光を降ろして顔を照らす。そのまま時間を忘れて眺め続けていると、いつの間に眠りに落ちては寝息を立てており)
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