ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄
サーベ「そうそう。だからそこにいる時だけはなんだか…、”誰でもないんだ”って思えたっていうか、”私はない”って思えたんだよね。」
(憶測を話されると思い当たる節があるのか、同調するように頷いて。身を隠しては敵の頭を直接、時にはスコープ越しから見つめるとき、自然と意識はその先と森林に溶け込んで私は居なくなった。要は、ある意味私自身から私を遠ざけられたから安堵していたように思う。)
「わ、すごい急に雰囲気出てきたね、これはなかなか…」
-祠-
「…わぁ~…。ううん、大丈夫。何となく…私にやらせて」
(洞窟の境目に足を踏み入れると急にそこから異世界のよう感じられた。蝙蝠含め生き物がまるでいないことはもちろんのこと、奥へ奥へと進んでいくごとにその濃さは増していく。少々凹凸のある地面に気をつけながら進んでいくとやがて祠の前に辿り着き。いつ建てられたのだろう、時間が経ちある程度風化しているためか石面は荒く苔が生えているものの、目の前に立つそれは志々雄の手のライターの光に対して光沢を返すことに助長して妙に存在感を放っており、異世界感の主はこれだとすぐに分かった。さて、雰囲気に既視感を感じつつ祠を見ていると横から志々雄から顔を向けられ代わりに花筒に菊を生けるかと問われるも、妙に自分が自分でやるべきと感じたのか、少し背伸びをしてはゆっくりと菊を生けて)
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