ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>ハチ
(まだ互いが仲間だった頃、此方は刀で相手は"銃"だと形容した事柄を彼女はずっと覚えているようで。嗚呼、と此方もそれを懐かしく思い出しては短く笑い。ふと相手が此方を向かない理由の一つにはたと気付くと濡れていた肩胛骨から下の包帯を先に替えると新しいシャツを被りながら着替えて。利き手側はやはり巻き難いのか腕はハチに任せようとじっとし、ちょこんと背を向けて座るようにしているハチの小さい背中を見ながら)
ハチのお陰で…、実際に俺は何度も助かってる。
ハチは小せぇのに凄い、素早いし無駄がねぇ、柔軟性があって綺麗だ。戦闘中にも相手の視界を魅了して惹き付ける力がある。
(好きだから、普段から頑張っているからこそ此方に否定されるのが恐ろしいようにも見え。彼女にとっての此方とはきっと大事なところ(位置)にあり、だからこそ役に立てなかったと思い込んだ場合、傷付いて心の奥底にしまい込む癖が彼女にはあるように感じられ。普段から手合わせしている此方から見た相手の長所を話し始めながら"降り懸かる火の粉を一緒に払う"と、相手が現れて初めてそうした者が隣に居る心地、それだけでどれだけ励まされるかを知ったから。彼女が元軍人育ち故の純真な気持ちを汲みながらも気落ちしているような小柄な背中を見つめ)
つまらないことで人はわざわざ心なんか揺らしたりしない。…ハチにとっての武器は脚じゃなくて、その"心"が強くなる武器だな。
これからも面倒臭いかもしれないが…、一緒に火の粉を蹴散らしてくれるか、ハチ。夜はサーベと特訓だな?
(此方の武器では無く、一緒に火の粉は払おうと話して。期待に応えようと肩を並べたとき、もう自分を弱い者だと思わないように。隣で胸を張れるよう彼女が自信を持てる協力は惜しまず。いつかその為の対象(此方)が変わったとしても相手の中で強くなりたい精神を持ち続ける限りは心配要らないだろうと吐息をひとつ着き。ちょうど山腹での模擬戦でもサーベと交えてやるかと笑いながら持ち掛けつつ)
つぅかハチ、そんなに俺の事好きなんだな…。
(と、彼女の行動心理からなる要因を何気無くぽそりと呟いて。"早く巻いてくれ?"と利き手の片腕を彼女に差し出しながらその表情は意地悪く不敵に笑んでいるように機嫌良く)
| トピック検索 |