ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>張、志々雄、アルク
ハチ「…!?」
(何を出されようがそのまま貫通する勢いで出したはずの蹴りを受け止められて、志々雄と同じく目を見張り。まずい。このままでは脚を支点に倒されて拘束されてしまう。逃げようにも空いた片足は空に浮いていて。不覚を恥じながら次の手を考えていると、背後から志々雄の気配が現れては引き剥がされ、ふわりと抱き寄せられていた。)
「……グエッ…。 …フンッ…!志々雄、志々雄…。」
「志々雄…ソレ以上ハモウイイダロウ。私ハ大丈夫ダカラ。ソレニ……」
サーベ「…」
(次の瞬間見えたのは、彼が賊を殺めようと顎関節を締め上げている様子。ギリギリという音の中に、時折小さくポキッというような、人体からしてはいけないような音が聞こえて。まずい、このままでは…。自分を離すまいと強められる腹を抱き寄せる力に対して、なんとか彼を止めようとわざとらしく嘔吐くような声を出す。それから両脚を浮かしては踏みつけるようにして、手遅れになる前に賊を蹴り飛ばす。自分のために、彼が死体を重ねるのはよしとしない。私だってが私にするように同じ気持ちなのだ。後頭を激しく打つ心拍を落ち着かせようと、身体を抱える腕をぎゅっと抱いては声をかけつつ言葉尻を途切れさせて。背後ではサーベが冷淡な瞳で矢を3本つがえているのだが、矢尻は確実に仕留めんと全て賊に向けられていた。)
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