ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>ハチ、張、アルク
ん、…はは、ホント可愛いな、お前。
(ぽんと結び目を叩いて合図すると帯に視線を遣る彼女がじっとそれに見入り、尻尾のようにひらひらと遊ばせてから満足げに此方へ感謝して笑い掛けるハチの笑顔を目にし。それに心が擽られるのかつい眉を下げながら可愛いと素直な感想が溢れて。袂が触れあって繋ぎ損ねた此方の手を自然と重ねようとするハチに気付くとそっと繋ぎ、愛しい体温が掌を伝うようで。去年とは違う光景にやはり何度も感慨深くなっては少しハチを見て嬉しそうに笑んでから人混みを先に分けて緩く先導し、張とアルクが手を振るのが隙間に見えて)
張、ありがとう。…へぇ、良い場所見付けたもんだな?
(そのまま直に草原へ座っている彼等に大胆だなと笑いつつも視界が開けていて良い場所だなと感心して後ろから話し掛け、ハチと一緒に二人(張、アルク)の後ろへとゆったり座りながらそっと繋いでいた手を離しても近くに手を置いたままそこまで離れず。じっとアルクを見て「…つか何一人だけ美味そうなモン食ってんだ。」といつの間にやら焼き鳥を持っている相手に一応ツッコんで可笑しげに笑い。いよいよ花火が上がるのか女性の声でアナウンスが流れ、会場の明かりが徐々にライトダウンされて提灯のみの灯りになると暫くして耳を聾するようなか細い打ち上げ音があがり)
(大きな破裂音と共に見事な菊型の花が夜空一面を覆い尽くすと、空気を伝ってきた振動が身体に響くようで。沿道から夜空を見上げるイカ達の顔も赤や青や緑など様々な色に照らされて喜んでいて。残滓を煌めかせながら時間をかけて消える花火に自然と沸き起こった歓声が終るのを待たず、今度は巨大な柳花火が暗闇に大きく垂れ。細かい無数の火花が捻じれながら夜を灯して海に落ちて行くと一際大きな歓声が上がるのが聴こえて)
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