ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>ハチ、張、アルク
ハチ、…?
(小走りに急いで来たハチの軽やかな下駄の音を聞くとそちらへと顔を向け、その顔を見ると誇らしげに"頑張っただろう?"と褒められ待ちのような表情へと此方も堪らず笑い、話し掛ける際張から来年の事を言われ。先程のハチとアルクの功績を思えば「挑戦者が減らねぇといいな?」等と可笑しそうに張へと返し。ふと此方に戻る大きな金色の瞳に気付いて目を合わせれば眉尾を弱めた優しげな笑顔が飛び込んできて見惚れ、暫し視線を奪われていると"また来年もこのように来れるのが嬉しい。"と、純粋に嬉しそうなハチの発言には思わず心臓がやられ。「えっと、…だな。」と、やや鈍い反応を返してから鼓動を落ち着かせようと溜め息しつつ図らずも相手と同じ弱ったような眉の笑み方になって)
また来年も来るか。ハチの舞台挨拶は来年も期待してる。
(去年の夏祭りから考えれば想像もしていなかった今があり、来年はどんな未来が待っているかは分からないがきっと二人共変わらずこうしているのだろうとそんな思いを抱きながら来年も来ようと約束し。花火の打ち上げがこの後に控えている事を聞くとゆったり席を外すなり張に顔を向けて"ちょっと待っててくれ。"と片手でそう仕草するとそのままハチに顔を向けて軽く手招きし。一緒にその場を少し離れながら雑踏の波間を歩いて)
―パテーション裏―
ハチ、帯が緩んでる。…張が止めに入ってくれて良かったな。
(彼女がちゃんと後ろに着いてきたのを確認するとゆっくり止まって振り返り。肩に手を置くと軽く反対側にくるりと方向転換させて、先程の力みようで帯が緩んでると話し掛けると"触るぞ?"と一言断るように結び目を解き。「…悪い、ちょっとここの身八つ口…えぇと、脇のここと反対側を自分で軽く引っ張れるか?」と、外れて落ち掛かっている垂れ先を抜いて。一旦緩めながら浴衣の部位を自分で軽く摘まめるかと簡単に指示し。白いうなじの見える衣紋(襟)が前へ詰まらぬよう指で衿を綺麗に抜くと次いで半幅帯を締め直し。ほどけぬようには勿論、相手が何かを食べても苦しくないよう下線を締めるような要領で結び終え、ひらひらとした羽の垂れを文庫の上から垂れさせて手を離すと見た目は黒い金魚の揺れるしっぽのようで)
ん、出来た。戻るか?
(出来た帯をぽんと極軽く手の甲で叩くと完成したと相手に笑んで合図し、皆の元へ戻るかと話し掛けると歩み出した際互いの袖同士が触れ合い。人混みに一瞬ハチの手を繋ごうかと迷った指先が少し躊躇われて)
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