ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>(志々雄、張、アルク、スヤリス)
ハチ「…フフ」
(それはそうと、思ったより傾いてしまった。失礼になるし、その相手の方が体格が大きいからと力を入れたのだが…。台はしっかり弁償するとして、後で鮫の男に、そしてこれから相手をするシロナガスクジラの者にも声をかけに行かなくては。運ばれていくその男を見送りつつ、後で片付けるのを楽にするために床下に散乱する破片を足でまとめて。さて、次は誰が挑むかと煽るように手を挙げて、自信満々に観客席を見渡す。だが、そんな自分が向いた途端、対照的に危険を避けるかのような雰囲気で観客席は静まり返ってしまい。….やってしまったらしい。だって彼にいいところを見せたかったからなんて内心言い訳しつつも、ひとまずなにか誤魔化さなくては、というように手は固まったまま苦笑いして)
「…アア。 ヨロシク…」
(しばらく固まっていると、シロナガスクジラがこちらに睨みを効かせては壇上に上がってくる。その視線に当てられ、台上の破片を軽く払いつつさらに返そうと巨体を見上げる眼差しは好戦的であるものの、内心では安堵が浮かんでいて。流石に一回で終わってしまったら、これを楽しみにしてくれている観客達に申し訳ないので助かった。ふと志々雄に視線を寄せると、彼はこちらを信頼してただ感心するような顔色をしている。歓声も相手が相手な故か戻ってきた。まだ私は行っていいらしい。向き直って軽く腕をほぐすと、ただ魂の赴くまま台に肘を置いて。再び審判員が開幕を宣言した時、シロナガスクジラはおもちゃのように傾けられて、そのまま床にも垂れ伸びて。結果は、志々雄の思う通りになった。)
…
(それからは我こそはと言う者は出るものの、ことごとく伸されて山を築き、ついに手を挙げる者はいなくなってしまった。ハチ1人が佇む壇上を見ると、もう挑戦者はいないかもしれないと踏んだ審判員と観客達は、『そろそろ夫婦対決が見られるか?』と思い熱気がさらにヒートアップして。そろそろ頃合いか…?)
| トピック検索 |