ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
|
通報 |
>志々雄、張、スヤリス
ハチ「……。」
(急いで歩き会場まで行くと、壇上で志々雄がコメントしているのが見えて。少々唐突な振りでありながらも、集まる視線を受けて堂々と優勝者らしく振る舞い、皆を盛り上げる姿は誇らしかった。かっこいい、美しい、逞しい、愛おしい…、最後の1個のたこ焼きと上がる熱気を忘れて、色んな言葉が脳を埋め尽くして幾度も反射する。そんな彼を恍惚とした眼差しで見つめているのだった。…1年という時間は、案外大したものでもないらしい。彼は何も変わってしまってはいない。しばらく満たされて表情は柔らかく微笑み、彼しか見えない中、その彼から自分へと話が振られて視野が急速に広がると同時に周囲からの視線も同じくして集まりだして。しばらく視線を見返すばかりになっていたら、今度は妻のあなたが、というふうに戻ってきた志々雄と入れ替わりで審判員に壇上に引っ張り上げられて。…堂々としなくてはというふうに浴衣を整え軽く咳払いすると、口を開いて)
「…コホン。先程彼カラ紹介ニ預カッタ…ハチダ。ソウ、彼ノ妻ヲシテイル。ツマリ彼ハ…、志々雄ハ私ダケノモノダ。…ナンテ、去年ハコンナコトニナルトハ思ッテモミナカッタカラ、言ッテイテ少シバカリ不思議ナ気分ダ。」
「…サテ、本題ニ入ロウ。ココニイル者ノ中ニハ、志々雄ニリベンジシタイ者、単ニ力勝負ヲ挑ミタイモノ、様々イルコトダロウ。ダガ…、先ニ謝ッテオクガ、ソレハキット叶ワナイコトダロウ。ナゼナラ、ソノ前ニ全員私ガ倒スカラダ。…彼ニ挑ミタクバ、私ヲ倒シニ来イ。」
(まずは緊張を解すためか、柔らかく微笑みつつ惚気話から始めて。こうして話をしている間も、現状が感慨深くて仕方がなく。惚気はこれくらいにしよう。と一息ついてから盛り上げようと得意げな表情に変えると、実際のルールまでは把握していないものの、はっきり全員倒すと堂々と言い放って。集まった参加者達と観客はその戦意に当てられて熱気を徐々に増していく。やがて彼自身へ実質的な挑戦状を叩きつけ片腕を高く掲げた時、熱気は最高潮になって歓声へと変わっていた。)
| トピック検索 |