ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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ハチ「……ハア、ハァ……」
(イカやタコの混じる人混みの中を袖を振りながら掻き分けるように走り、彼等の待っている神社へと屋台には目もくれずに迷う事なく真っ直ぐ向かっていく。賑わう声や両端から降り注ぐ提灯の柔らかい明かりも今はこれからの時間への期待に胸高鳴らせる火種と道標でしかない。やがて階段を駆け上がると、10段くらい前で立ち止まり、しっかり呼吸と着付けてもらった黒い浴衣を整えて。十分に整ったと思ったところで、からからと下駄を鳴らしながらゆっくりと段を上がった末に登り切り、鳥居の端から現れて)
「……フフ、コンバンハ。」
(歩いて志々雄達の傍によると、更に勢いを増す鼓動を隠しながら、はにかみつつ挨拶して。)
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