ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄、張
サーべ「…」
(志々雄に言われた通りハチを日陰まで連れていき、しばらくハチと2人で体育座りしていて並んで水平線をぼんやりと眺めて彼らを待っていた。広い砂浜へ志々雄が張を引っ張ってくるのに泳いで水をかきわける音だけが潮風に乗って鳴り響く。隣りで座っているハチが、先程とは打って変わって、志々雄の薄手パーカーのフードを掴みながら何やら嬉しそうにしている。さっきまで気が立っていたようだったから、それが落ち着いたようで、…胸をなで下ろし。…胸を下ろし。ついため息が。魔が差してつい浮かんできたが、自分がハチの位置にいれば何も無かったなんて、考えないでおこう。彼女も、彼女で苦労していることがあるのだ…。山の大きさなど二人の間には些細な問題でしかないのだ。そうに違いないのだ。)
「…ああ、お2人さんおかえり~。」
ハチ「オカエリ~。張、ソノ…ワザトジャナカッタノニ、申シ訳ナイ…。ツイ…、思イダシテシマッタンダ…」
「…志々雄モ、アリガトウ…。オ疲レ様。」
(志々雄のパーカーからほんのり香るほんのり甘い匂いを享受して頭が少し冷えたのか、戻ってきて開口一番に謝罪してくる張にこちらも、と眉を下げながら謝罪を返し。匂いの大元が自分に覆いかぶさり戻ってきた。それからは天辺に乗せられたその主の頭に両腕を伸ばし、なんとなく軽く撫でるように両手で触れて。)
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