ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>ハチ、サーベ、張
ああ、そうだな?
(張に言われて緩く歩を止め、サーベの隣にいるハチの姿が見えると時間が一旦動きを止められたように感じるのか、音が空気を震わせる事も無いように。晴れた陽射しのなかで少し冷えた風がふわりと吹き抜け、相変わらずはっきりとした赤色の頭と金色の瞳が映える風貌の彼女と少し背の似通ったサーベを見て)
…ハチ、
(相手(ハチ)を"帰る場所"と認識していたからか、落ち着いて帰る場所というものが無いまま。手紙を取りにだけ帰る際、気が付くと部屋と自分の中には奇妙なスペースが生じていて。時折胸に鈍い痛みを感じたが正確に表現すると痛みではなく、欠落と非欠落との接点に生じる圧力差のようなもので。彼女との関わりはそれほど日常生活の中に打ちこまれた柔らかな記憶のようにその存在感を膨らませていて。体調の改善した顔色を確認出来るなり酷く安堵し、ほんの少しずつ会えた実感と手紙や写真の遣り取りを思い返すと心の中に長い間塞いでいた温もりのようなものが広がっていくのを感じ。相変わらずの思慕を胸にしまって佇みながら「サーベ、この度は本当にありがとう。ハチ、すまなかった…。張?」と、謝罪の切っ掛けを作るように隣の張へと声を掛けて)
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