ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>志々雄
ハチ「ハハ、オ返シダ…!イツモイツモ、志々雄ハ私ヲ驚カセルカラナ。デモ、言ッタコトハ嘘ジャナイカラナ。本当ニヨカッタ。」
(いつものような小競り合いが起こると、恥ずかしそうな顔から、安堵や喜びの交じった、あどけない笑顔に変わって。両腕を掴んでいた手も離し。まだ、まだこうやって触れ合っていることができるのだ。こんなに嬉しいことはない。最初は気にしていた周りの目が、いつの間に気にならなくなっていて、スクエアでイチャついているイカップルの気持ちが分かった気がした。最も、私の相手は人間であるが。)
「………!!! ヤッパリ、ヤッパリズルイ…!」
「…マタオイデ…!」
(不意に耳にキスされ、再び恥ずかしさは最高潮になり。私が出来るのは、口づけをされた耳を両手で触りながら、志々雄を睨みつつ見送っているだけだった。)
>張
サーベ「ああごめん、安心したらつい…ね。
わーお…。やるじゃん、あなたの上司。これじゃ、ゴールインまで秒読みだったりしてね?まあ、多分まだ早いけど。それにしても…、あはは、ドラマで見た以来だよこんなの。実際に見るとこんなにロマンチックなんだね。私もちょっとドキドキしてるよ。」
(へたりとその場で座り込んでいたところを、張に起き上がらせてもらう。その最中、ニヤニヤしながら、揶揄うようにわざと志々雄を『あなたの上司』呼ばわりして。自分にとってはなかなかベタではあるが、実際に見てみると、それがベタである所以がわかる気がする。ドキドキする胸を片手で抑え。)
「うん、またいつでもおいで。2人が遊びに来たくなったその日に、必ず遊べるよう、この街は私がしっかり守っとくから。あー!そっか、そうじゃん。羨ましいねぇ~…。ふふ。おめでとう、ハチ。」
(ピストルサインしてくる張に答えるように、こちらもピストルサインで応じて。ついでにウィンクも添えておく。固まっているハチをからかいながら、手を振って帰っていく2人を見送り。)
『秘密の記録』
その日の謎の現象は、巷のイカたち、そして海洋生物達の間で大いに話題になった。しかしながら、直ぐに収まったこと、日々のバトルの結果に夢中なイカ達の気性と相まって、やがて話題になるどころか、記憶にすら忘れ去られた。ちなみに私はあの後こってり怒られてしまった。
それはそうと、真相を知っているのは、私と、張と、そしてシシオとハチのみ。これが愛によって引き寄せられた奇跡というのだから、なんとも愛というのは、目に見えなくて、抽象的で定義がとても難しいくせに、恐ろしい力である。強いて言うなら『ヒトの思い』であろうか。ヒトの思いは時に勇気と、力を与えてくれるものだというのを私は知っている。私も、彼らのように人々に勇気を与えられる、4号の名に恥じぬ存在になれたらと思う。彼らの行く先に、多くの幸あらんことを。
記録:サーベ
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