ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>サーベ、張
な、祠?…ハチに、
(今すぐと発破を掛ける張の声にハッと意識を集約して返し、真剣な声色に此方も戸惑いを落ち着かせながら身体の薄まるサーベの顔を見ると嬉しそうな笑顔が咲いていて。本当は消えるのが少し怖いとの不安を聞いて此方も辛い気持ちを堪えながら一歩退がるサーベから離れた片手をそっと降ろして、不安を取り除いてやれない己の不甲斐無さに自身で拳を作りながらいつも人に心配させまいと笑顔を纏うような優しい癖のあるサーベには密かに頭が上がらず、大人びた相手へと此方は反対に寂しげな笑みになってしまいながら)
サーベ、またいずれ会おう。必ずだ。
(真剣な声色で伝えたかと思うと張に黙視で任せながら背を翻して旅館を後にし、「またいずれ。」その言葉はきっと再び会えると信じて交わす約束だ)
―― 21:26 夜のハイカラスクエア ――
>all
ハッ、…まだ消えてないか、何処にいるんだ…。
(嵐山から移動した息切れを一息整えながら夜のネオン街に何も被らず人間のまま現れ、驚いている周囲に今は気にしている場合では無いのか颯爽と日本刀を携えたままメインストリートを横切り、相手がこの時間帯に居そうな場所を考えていた。マンションかまたは誰かと別の場所に居るか。そこまで想像してブーツの足底が止まる、この世界でハチが幸せに、いずれ誰かと一緒になる事も望んでいた筈だった。それが自分の所為でハチとサーベの存在が危うい。自分は此処へ何しに来た?会って何を伝えたい?ただ、先程の張とサーベの言葉が止まった己の足を後押しするかのように再び藍染めの着流しを纏う肩で風を切って。今は相手を第一に思う思考で考えても無駄で、自分が今どうしたいか、それが今の行動を突き動かす動力になるのを感じて)
…っ、ハチ!
(ちょうどマンションの近くまでに差し掛かると紅梅色の頭がチラリと見えて止まり、街灯に照らされて服装は流石に冬の格好だが間違いなくハチだ。思わず遠くから相手の名を呼んで)
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