ビギナーさん 2021-04-29 13:28:02 |
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>サーベ、張
サーベ、
(部屋へ戻ろうとする小さな背中を目にしながらサーベの名を呼び掛けるが、それでいいのかと張に聞かれて視線を彼の方へと向け。彼の慎重に窺う声色には緊張が含まれているからか此方も黙ってしまい)
……、
("本来あるべき場所で今ハチが幸せそうなら問題ない、ハチの周りの環境が変わればきっとこの場所も思い出も薄れる。"…そう口に出さねばと思えば思うほど頭で考えた文章とは裏腹にハチとの過ごした記憶が甦り。ロブの店やスタジアム、後に観光で連れていってくれた海辺の綺麗な神社。ゆびきりで約束してそこの夏祭りに皆で行ったこと。いつか、電車に乗って一緒にスクエアの景色を眺めた事。時代も生まれも違う自分達が冗談を言い合い、たまに小競り合いをして、勝負に止めに入るハチと真剣な喧嘩もした。相手の純粋からくる真っ直ぐな考え方にも此方は密かに尊敬していた。ハチの照れて含羞む表情も、楽しそうに笑う顔もまだ鮮明に思い出せるが。いくつか過ごしてきた愛しい思い出も己達が覚えていれさえいればそれでいいのだと、気持ちの何かを閉じるように目を閉じ)
…俺はただハチの笑ってる顔を見ていたかっただけだ。アイツは笑顔のが似合う。
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