( 入れ替わり立ち替わり人が入っていく書店の中はいつまで待っていても人の波が途切れる事はなく。彼の姿が人に紛れて見えなくなって暫く、然程時間がたっていないにも関わらず体感的にかなりの時間が経過したように感じるのは彼が何をしているのかが分からないからか。手を振る彼に気が付けば、その意図が分かる筈もなく分かりやすくクエスチョンマークを浮かべながら、ひらと手を振り返し )