いのぼくの演者による演者のための雑談コーナー 第二部！

それから6年後、アイラは9歳、岳斗は6歳になり、その頃には村長の意向で集落の過疎化を避ける為に政府と協定を結んでいました。村人達からの酷い仕打ちに耐え忍んで過ごしていた頃、後1年で10歳になるという所である日突然アイラの左目に忌み子の紋章が現れるようになってしまい、それが村人達にバレたアイラは岳斗を連れて村の外へと逃げ出します。両親の二の舞にはなるまいと、アイラは村の外へと向かって走り続けるのですが、そこで岳斗が足を滑らせ崖に落ちそうになるのですが、落ちる寸前にアイラが手を掴み、幼くまだ力が弱いにも関わらずアイラは死にものぐるいで岳斗を引き上げ、岳斗は九死に一生を得ます。けど、そのせいで村人達に追いつかれてしまい、アイラと岳斗は村に連れ戻されそうになりますが、アイラは岳斗を抱き締めて守りながら必死に抵抗します。痺れを切らした村人の1人が持ってきた銃でアイラの肩を撃ち抜き、痛みで力が緩んだ隙にアイラから岳斗を引き剥がし、アイラは崖の底へと蹴落とされます。
普通の人間じゃ確実に脳蓋骨が粉砕され全身の骨があらぬ方向に曲がり死に至る所が、忌み子特有の回復能力のお陰か致命傷で済みます。けど、頭からは血が流れ意識が朦朧としているせいか傷の回復が極端に遅くなっており、暫くすると雨が降り始めアイラはそこで死を覚悟しますが、村の偵察に来ていた政府の研究員のアイラが死にかけているのを見つけ、アイラをMessiahProjectの被検体として研究所へと持ち帰ります。

これがアイラと岳斗の過去になります。岳斗は暴走し皆殺しにした後、気絶して記憶喪失になっていますが、ブレイダーとなり様々な死線潜り抜け、今ではほとんどの記憶を取り戻したが、アイラとの記憶だけはまだ完全に戻っておらず、自分に姉がいた事すら知らないんですね