琴が切れても葉は枯れず(〆)

「えーとえーと、ほらそこが店だよ」

(姉と降りて、自身も運転手に一礼し、降りてからチラシを見て位置を確認すると、すぐそこに木造の目的地を見つけ指さし)

「あー、あれか。良い感じのお店やなあ…とりあえず、中はいろか。」

(相手の指差した方角を見て店を見つけると、意外と近かったために少し呆けた声を出してしまい。別に拘り等があるわけではないが、一応と言わんばかりに木造の店を一通り見てみる。ちゃんと整備がされているようで、見た目は全く気にならないほど綺麗である。それならば早速と相手の手を引いて店内に入ろうとして)

「うん、　…あ二人です。　　先払いですねハイ
あ、ここにしようか」

(姉の手につれられ入店すると木造だがしっかりとした作りで、大きなプレートに載る様々な料理の美味しそうな薫りも漂う。　　　　　人数と支払いをキャッシュレスで二人分済まし、席を確保しようとし)

「何やいい匂いやなあ。あ、ありがとうな、葵～。せやな、そこにしよか。葵先に取ってきてええよ、うち調べもんあるから。」

(店に入ってすぐ鼻に入ってきた匂いに思わずふらふらと歩いていきそうになるが、妹が自分の分まで会計をしてくれたのを見てハッと戻ってきて、相手に感謝の言葉を伝えてから提案された席に鞄を置いて上記を述べて)

「え、う、うんわかった。先に取ってくるね」


(姉の言葉に少しとまどうも食欲は押さえられないので、一人料理を取りに行く)

「うんうん、行ってきー。…とは言ったけど、どうしよっかなあ。葵が帰ってくるまで暇やし…頑張っとんなあ、こっちの方でも。葵はバレたくないやろうし、うちはひっそり応援しとこ。」

(笑顔で相手を送り出したが実際のところ調べものなどは全くなく、少し時間を持て余しているため、相手のゲーム実況者としての活動を見て微笑み。自分も一視聴者、ファン第一号として見守っていたが、きっと相手は自分に知られたくないだろう。そう思って携帯の電源を切り)

「お姉ちゃんも取ってきなよ、今なら魚の盛り合わせがあるみたいだよ？」


(貴女が携帯をとじた後、写真映えする料理を選んで持ってきて伝える)

「お、そうなん?じゃあうちも取ってくるわ。葵、さき食べといてええからね。」

(相手の言葉を聞いて立ち上がり、相手に上記を述べてから料理を取りに行き。相手の盛り付けが綺麗だったなあ、と思いつつもうきうきと料理を選んでおり)

「…よしよし…いただきます」

(スマホで料理を撮影して後でサイトに挙げようと考え、野菜とツナのサラダを食べ初めて)

「ただいまあ。どうや葵、美味しいか～?…よし、うちも食べよっかな。いただきます…ん、美味しいなあ」

(相手の言っていた魚の盛り合わせをトレーに乗せて嬉しそうにしながら戻ってきて。相手の食べているものも気になるが、まずは自分の物をと手を合わせ、食べ始めると料理の美味しさに顔が綻び)

「んーお肉もいける、ん、次々～」

(こちらも料理を堪能し、次の料理を取ってこようと立ち上がる)

「よう食べるなあ、そんなにお腹減っとったんか?まあ、うちもそれは同じやからなあ、気持ちはよう分かるけど、ゆっくり食べや?詰まらせたらえらいことやからな。」

(先程まで料理を食べていたはずの相手が次の料理を取るために立ち上がっているのを見て、もう食べたのかと目を丸くして相手に話しかけて。相手が楽しんでくれているなら此方も満足なのだが、その食べるスピードに少し焦っているのではないかという不安もあり)

「え、あーあーそうだねぇ。でもなぁ…」

(姉の言葉に立ち止まり言う通りであるが、葵自身なにか隠している様子で、言葉を詰まらせ)

「ん、どうしたんや。それともあれか、元を取ろう、みたいな…まあ、お姉ちゃんはしようとするけどな。」

(言葉を詰まらせ立ち止まる相手に、少し心配するような素振りを見せるが深くは言わず上記の言葉を冗談と笑い混じりで述べて)

「えーと、沢山食べたいとかじゃなくて……完食したらグ……グッズが貰えるのホロライブっていうアイドルグループの」

(姉の言葉にさすがに黙っておくのはいけないと、思い、実況で仲良くなった人のグッズがオマケでついてくることを白状し)


*ホロライブはVTuberのアイドルグループです。ゲーム実況とかを実際してます。ここではif友ということで

「あー、そうなん…それならうちに言ってくれたら一緒に食べるで？確かになあ、あの人達は人気やもんなあ。」

(相手の言葉に思わず顔をじっと見つめるが、詳しい事情を聞くと納得したように優しい笑みを浮かべば、いつもの様なのんびりとした調子に戻り。相手の言っているグッズに目を向けてみると自分が相手の配信を見ているときにコラボしていた人とそっくりで、成る程と相手を優しい目で見つめて)

「え、本当！？　　ならお願いしようかな…　お姉ちゃん……ありがとぅ」

(姉の提案に、申し分ない様子で頼み、ニコッと微笑み、料理を取ってくる)

「ええよー、可愛い妹のためやし。食欲は結構ある方やからな、これくらいやったら軽いもんやで。」

(お礼を言ってくる相手に手をひらひらとさせて軽く受け流し、胸を張って食欲を自慢すると共に自分の取ってきた料理をぺろりと食べつくし)

「お、お姉ちゃん…本当に食欲あるね」

(次の料理を持ってきて、食べ終えた姉の食欲に少しビックリしつつ料理を再び食べ始め)

「やろ、どれを食べたらええんや？うちやったら何でも食べれるで、食べてほしいやつがあったら言ってや。」

(誇らしげに笑いながら相手に上記を述べると、自分も何か料理を取ってこようと相手に何を食べれば良いのか尋ね)