祟り神 2021-03-16 19:24:03 |
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そう声を張らずとも良い。どのような小さき音色であろうとも、我の耳には確と届く故に。
(未だ緊張が解けてはいないのだろう、行儀正しくちょこんと居座る小柄な彼女が懸命に大声を張り上げる様をまじまじと見詰めては二つの尖った耳をぴくりと僅かに揺らし、質問に対する答えよりもまず先に相手の憂いを解かんと僅かに口を開いて神殿内へと己の重厚な声を響かせて。それから改めて投げかけられた質疑について思案を巡らせ、どのように噛み砕いて伝えるべきか幾分逡巡しているうちに無意識に尻尾を波打たせてしまいながらやや体躯を伏せ顔を少しだけ少女へ近付けると緩やかに返答を)
我には本来、人の食事は必要ない。そもそも我ら妖と人では成り立ちが異なる故。しかし、口にするのは吝かではない。汝の思うが儘に支度をしてみせよ。
(/そうですね、素材は勝手に湧いてきますが身の周りの世話は特定の妖ではなく小さな精霊ような存在が複数居て役割を担っていることにしたいと思います。そもそも雛子ちゃんのような生贄が居らずとも生活はしていかなくてはならないと思うので……。しかし、雛子ちゃんがお世話を率先して申し出てくださるのであれば、陽が精霊たちに命じて余計な手出しはしないようにさせることも可能です!)
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