太宰治 2021-03-13 14:49:29 |
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ありがと。……あ、これ渡しとく。太宰さんにでも、社長さんにでも。それと、弟も異能力使いだから…一緒に良いと思う?
( わざわざ遠い探偵社へと来たのだが、接客してくれるのが太宰さんではないのが気にくわない。弟は別に誰でも良いみたいだが、誘っておいて他の社員に任せる上司像にムカついてしまう。爽やかとのジャンルに分類されるであろう接客をしてくれる少年に対して同情心をすら抱いてしまい、何時ものように偉そうな態度で面倒くさいと威張る事がどうにも出来なくなってしまった。弟は違うようだが。にっこりと自分なりの笑みを浮かべ、椅子へと腰掛けながら腕を伸ばして彼へと履歴書たる物を差し出す。二枚ある紙は、弟と自分の物だ。弟は相変わらずの強気振りで、姉である自分の腕に絡み付いているが視線はどうやら少年に向かっているらしく。視線に気付いた物の、年下の鋭い視線は可愛いと思い込んでいるのか更に爽やかな笑みを浮かべる少年。そのまま、"失礼します"と扉を開けて太宰さんと社長さんの元へと向かった少年を睨み続けるように扉を見詰めていた弟の頭に手を乗せる。"迷惑、掛けないで"。小さな声で弟をドヤせば、焦ったように首を左右に弟は慌てて振り分かり易くしゅんとする。"姉様を見る愚か者を睨み付けただけですが、お気に召しませんでしたか?以後、気を付けます"。弟なのに敬語口調で自分を他人以上に大切にしてくれる弟は、そう一息で喋ると視線を真っ直ぐ前へと戻し姉である自分の腕へと絡み付いて )
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