匿名さん 2021-02-28 21:26:00 |
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(/大変お待たせいたしました!ようやっと一区切りついたため、ここからは元の投稿ペースに戻っていくと思います。ご心配をおかけしてしまい申し訳ございませんでした…!
そして、今回は普段と比べてロルが長くなっております。いつにも増して拙い文章になっていたらすみません!次回からまた中ロルに戻りますので、背後様のやりやすいようにお返しいただければ幸いです。
こちらの会話は蹴っていただいて構いませんが、ご用の際はいつでも仰せつけください!)
(昇降口の人通りが途切れて、しばらく。耳に届くのは遠い蝉の声と、気まぐれに鳴る葉擦れの音ばかり。時間を持て余して開いた電子書籍に集中しかけていた意識を引き戻し、画面端の時計を確認すると電源を切って。庇の下なら幾分か暑さも和らぐとはいえ、校舎内でぬるく感じた風が心地よく思えるほどに、纏いつく空気はじっとりと熱い。柄にもなく氷菓子が脳裏をよぎったのは、相手が別れ際に残した言葉が要因だろうか。踊る木漏れ日を見るともなく視界に収めていると、自然と彼のことが心に浮かび。自分から見た相手の表情は大抵こわばっているものの、こちらを警戒しているにしては言葉に棘が無く、生真面目な人柄であるにしては仕草が人懐っこいように思う。ちぐはぐな印象にも、考えの読めない行動にも、興味は引かれるのだが。「──、高山。こっちだ。」物音を拾い、振り向いた先には待っていた相手の姿。出入口から顔を覗かせ、友人伝いに知ったばかりの名を呼ぶと、思考を切り上げて下駄箱の方に向かい。スニーカーを履いた足元に目を留めれば「もう帰っていいのか。」と、呟きとも問いかけともつかぬ語調で声を掛け。)
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