匿名さん 2021-02-28 21:26:00 |
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…そうだったのか。
(誰に言うともなく零した呟きは和やかなざわめきに溶け。わずかに心を波立たせていた驚きも数瞬後には収まり、胸の内に残るのは彼がトラブルに見舞われていなかったことへの安堵と、些細な引っかかりのみ。ゆるく腕を組むと顎に手を当て、一度小さく頷いた後に顔を上げて。「今日は特に用もない。またあとで、…ホームルームを終えたら、どこかで落ち合おう。」既に解決の目処が立っているとわかれば、この場で話を長引かせてまで質問を重ねる気は起きず。未だ脳裏に渦巻く疑問にはあっさり蓋をして、やや漠然とした約束を交わし。)
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