(彼等が異界きっての短命種であることは幾度となく痛感しており、浅く頷いて応え。次いで返ってきた答えに思案顔をつくると腕を組み。「ふむ。特に指定は無い、と。──…であれば、その時お前が欲しいと思ったものにしよう。存分にわがままを言うといい。」言い終えると共に目元を緩めては、高く上がった月を一瞥してから進行方向につま先を向けて。) …そろそろ戻るか。お前も、あまり夜更かししないようにな。