募集さん 2021-02-23 21:31:26 |
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遅くなりすみません。これからも不定期な更新になりそうですが、何卒宜しくお願いします。
五条 悟
いや、千歌はそれくらいがいいよ。 ( はにかむ彼女を見ながら謝罪する彼女へ否、と。それは悪い意味ではなく、彼女は明るく笑顔でいてほしいという細やかな願いも込められていて。自分の言葉に安心したような独り言が耳に入れば此方も安心。特に反応はしなかったが、若干頷きながら満足そうな笑みを浮かべる。車を降りてから話題は自身の出した同期の話へ。彼らを気にしているのか、心配そうな彼女の表情を察し、話題でも変えてみるかと口を開こうとすると、先に言葉を発したのは彼女の方で。それは、同期を気遣う提案だった。彼女は本当に人間味があると思う。自分のような冷たい心じゃ到底思いつかない。だから、彼女といるのが好きなのだろう、自分とは全く違うから。彼女に気にしてもらえるなんて羨ましい同期だ。なんて心内で同期に悪態つきながら、いいことを思いついたように嫌な笑みを浮かべて 「 傑にはリボンでも買っていこうか! 」 それは悪戯っ子の提案だが、彼女の意見に同意したことも表して。早速と雑貨屋へと歩き出し )
朝陽 充
いや、そんなこと__ちょっ、 ( 自分を様子見るように振り返ると立ち止まる。すぐさま離された手に名残惜しさと、その行動に対する疑問で小さく首を傾げると、彼からの謝罪でその行動の訳を理解する。すかさず訂正するように首を横に振り違うと主張しようとするものの、それは彼の手によって塞がれる。わしゃわしゃと頭を撫でられればやや混乱気味になり後退る。あまりの勢いに目をぎゅっと瞑ってしまうも、次の瞬間には身体は暖かな体温に包まれた。大好きな香りが鼻をくすぐる。驚きや嬉しさ、込み上げてくる感情はもう自分の頭では整理ができない。何度も瞬きをしながら、考えるのをやめて彼に体を預けるように力を抜く。今はただ大好きな人の暖かい体温を感じていたい。聞こえてきた言葉はいつもは威勢のいい彼とは全く想像もつかない弱々しさで、それが自分をどれだけ心配してくれたかを証明させる。 「 ただいま。実弥さん。 」 自分を見つめ、おかえり、と告げる彼に自分も笑顔で返し。片手で彼の裾を握ると視線を外しながら ) もう、貴方の側を離れたくはありません。
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